手軽で庶民や学生の強い味方、原付(50cc)バイクが存続の危機に瀕しています。

手ごろな値段と簡単に取得できる免許で乗れる原付が消えるかもしれません。

原付の危機

50年続いたホンダの名車モンキーが生産終了して約1年。

原付(50cc)バイクが置かれている状況は悲惨だ。

若者の「バイク離れ」の原因もあるが、「バイク離れ」がなくても厳しい現状に置かれている。

排ガス規制

排ガス規制は年々強化されています。

2016年の「平成28年規制」(EURO04)で原付(50cc)バイクが無くなると言われていたが、一部のバイクは何とか持ちこたえました。

しかし、2020年に排ガス規制はさらに強化されます。

日本でもヨーロッパの「EURO5」と同等の規制が導入されると見られており、これにより原付バイクはさらに危機に立たされる。

もともと、原付のエンジンは50ccと排気量が小さいため排気ガスをきれいにする対策が大変です。

メーカー側は「原付でも規制をクリアするのは技術的に不可能でないがコストが高くなる」と頭を抱えています。

値段が高騰する!?

ヤマハ発動機の日高祥博社長は2月13日に都内で開いた決算説明会で「2020年の次期排ガス規制が始まると原付の値段を20万円近くまで上げないと採算が合わなくなる」との見通しを示した。

日高社長は50ccバイク市場に関して「悲観的にみている」と発言した。

手軽な原付バイクが20万円以上の値段になっては売れないだろう。

原付(50cc)バイクは消えゆく運命なのだろか…

ライバルの出現も影響

実は、電動アシスト自転車の登場から原付バイクの需要は減っていたようだ。

原付バイクユーザーが軽自動車(軽四輪)や電動アシスト自転車にシフトしていて、原付市場は漸減傾向が続いている。

電動アシスト自転車は免許も駐車場も必要ない。(保管する場所は必要)

通学や近所に買い物に行くなどは原付よりも手軽だ。

主婦や若者は原付から電動アシスト自転車にシフトする傾向があり、原付の販売台数は年々減少している。

原付より手軽で便利な乗り物の登場で原付の需要は減少傾向にあるようだ。

原付バイクの今後

排ガス規制の強化や電動アシスト自転車の登場などダブルパンチでかなり厳しい状況に置かれている。

2020年以降も原付(50cc)バイクを販売するには値段を20万円以上に値上げしないと難しいようだ。

電動アシスト付き自転車は10万円くらいで買えますから原付バイクは分が悪い。

既にヤマハは電動スクーターを販売していますし、ホンダも郵便配達カブを電動化する話もある。

メーカーは既に次を見据えているのかもしれない。

原付(50cc)バイクが消えていくのは時代の流れなのか…