「チョコレート」と「ココア」の違いをご存知ですか?
実はチョコレートもココアも元となる原材料は同じなんです。
今回はチョコレートとココアの違いを調べてみました。
最初に言っておきますが「ココアの実」なんてありませんよ!
原材料は同じ「カカオ豆」
チョコレートもココアも原材料は同じ「カカオ豆」から作られています。
製造方法も途中まで同じ工程で作られていいます。
カカオの実
カカオの実(別名:カカオポッド)の中に原材料となる「カカオ豆」があります。
カカオの実の生育は規則的な降雨と排水のよい土壌、湿潤な気候が必要です。
主な原産地として中央アメリカから南アメリカの熱帯地域が多いです。
日本ではアフリカのガーナが原産地として有名ですよね。
カカオ豆
カカオの実を割ると中には白い果肉が入っており、その果肉の中に「カカオ豆」があります。
この「カカオ豆」がチョコレートやココアの原材料になります。
カカオマス
「カカオ豆」を発酵させて、乾燥した後に焙煎して砕いたのが「カカオマス」です。
チョコレートもココアもこの「カカオマス」までは製造工程は同じです。
チョコレートとココアの違い
さて、ここからが本題です。
チョコレートとココアは「カカオマス」まで製造工程は一緒ですが、この後が違います。
カカオマスの中には「ココアバター」と呼ばれる脂肪分が多く含まれています。
この「ココアバター」が両者の違いを分けるカギとなります。
チョコレート製造方法
カカオマスにカカオマスから抽出したココアバターをさらに加えて長時間練ります。
それに砂糖や牛乳(ミルク)などを入れて固めたののが「チョコレート」です。
ココア製造方法
カカオマスからココアバターを抽出した残りがココアになります。
ココアバターを抽出したかたまりを粉末状にします。
これをお湯で溶かして砂糖やミルクを入れたものが普段飲んでいる「ココア」です。
まとめ
- チョコレートもココアも原材料は同じ「カカオ」
- 製造も「カカオマス」までは同じ
- 「ココアバター」がカギを握る
カカオマスからココアバターを抽出した残りが「ココア」って違和感ありますね。
ココアには「ココアバター」は含まれていないってことですから、「チョコレートバター」のほうがしっくりきます。
どちらも原材料は同じってことですが、「ココアバター」という脂肪分が含まれていないので「ココア」のほうが低カロリーなんですかね。
ただ、市販のチョコレートやココアは砂糖も多く含まれているので注意が必要です。