ベネチア(ヴェネツィア)をご存知でしょうか。

イタリア共和国北東部に位置する「水の都」と言われている世界遺産の都市です。

そのベネチアで、「モーゼ計画」なるプロジェクトが進行している。

「モーゼ計画」、男心をくすぐるかっこいい名前だ。聞いただけでワクワクする。

しかし、興奮している場合じゃない。

ベネチアの現状はかなり深刻なようです。

「水の都」と言われるように、運河に面した都市のベネチア。

地球温暖化の影響で海水面が上昇し、海面下に沈んでしまう可能性があるそうだ。

水没から都市を救うためにイタリア政府が主導し立ち上げたのが「モーゼ計画」。

モーゼ計画の内容は、アドリア海との間の3カ所にフラップ式の可動式ゲート(防潮堤)を設け、押し寄せる海水を止める。

これでベネチアの街を水没から救えるようだが、そう簡単ではないらしい。

モーゼ計画は当初2003年に開始し8年で完成する予定だったが、2018年現在でも完成していない。

完成予定は2020年らしいが、どうなるのだろう。

モーゼ計画で防波堤が完成しても、効果があるかは実際やってみないとわからないらしい。

自然を相手に人間の力がどこまで通用するかわからない。

消えゆく都市を守るため、モーゼ計画は今も進行中だ。